①-04 特定技能と技能実習制度の違いを比較してみる
外国人材の受け入れを考えるとき、よく耳にするのが
「技能実習制度」と「特定技能制度」。
どちらも外国人が日本で働ける制度ですが、
目的や働ける内容、期間などが大きく違うんです。
今回は、飲食業界の方にもわかりやすいように、
2つの制度の違いを比較しながら解説します。
■ まずは制度の目的が違う
制度名 | 目的 |
---|---|
技能実習 | 「技能移転」を通じた国際貢献(=母国へ技術を持ち帰る) |
特定技能 | 人手不足の解消が目的。即戦力の受け入れ |
技能実習は「日本の技術を学んでもらう」という制度で、
あくまで“研修”という位置づけです。
一方、特定技能は「日本で働くこと自体」が目的であり、
企業にとって本格的な労働力として受け入れる制度です。
■ 外食業で働けるのは?
- 技能実習制度 → 外食業は対象外
- 特定技能制度 → 外食業が正式に対象業種に含まれている
つまり、飲食店が外国人を採用したい場合、
技能実習制度は使えません。
外食業で外国人材を採用するには、
特定技能制度の活用が必要になります。
■ できる仕事の範囲
制度 | 主な業務範囲 |
---|---|
技能実習 | 指定された工程の「研修」のみ(労働制限が多い) |
特定技能 | 店舗での実際の仕事(調理・接客など)に就ける |
技能実習では、与えられた作業以外をさせてはいけないなど、
現場では扱いづらさを感じるケースも多くありました。
特定技能は、業務範囲が明確かつ実践的なので、
「本当に働いてもらいたい内容」にマッチしています。
■ 在留期間・家族帯同の違い
制度 | 在留期間 | 家族の帯同 |
---|---|---|
技能実習 | 最長5年 | ✕ 不可 |
特定技能1号 | 最長5年 | ✕ 不可 |
特定技能2号 | 期限なし | 〇 可能 |
特定技能1号と技能実習は、どちらも「5年」が最大ですが、
特定技能は「就労ビザ」なので更新もしやすく、制度も柔軟です。
■ まとめ:外食業なら、特定技能一択!
- **外食業で外国人を雇うなら、「特定技能制度」**を選ぶのが正解
- 即戦力として店舗で活躍してもらえる
- 採用後の定着支援・フォロー体制を整えることで、長く働いてもらえる
特定技能制度は、飲食店にとって
「人材不足を解消しながら、現場力を高める」ための、
現実的な手段となっています。
当社では、ベトナム現地で研修を受けた特定技能人材を、
日本の外食企業へご紹介しています。
制度のことがよくわからないという方も、お気軽にご相談ください!