②-03 特定技能人材に任せられる仕事とNGな仕事

「この作業って、外国人スタッフにやってもらって大丈夫?」
「法律的にダメな仕事ってあるの?」

特定技能1号(外食業)は「就労ビザ」であり、アルバイトや実習生とは違い、幅広い業務を任せることが可能です。
ですが、任せてOKな業務・NGな業務をしっかり把握しておかないと、知らずに違反になってしまうことも。
今回は、**外食業界における業務範囲の“OK・NGライン”**をわかりやすくご紹介します。


■ ✅ 任せてOKな仕事(特定技能 外食業)

カテゴリー具体的な業務例
調理食材の仕込み、加熱調理、盛り付けなど
接客お客様のご案内、オーダー取り、料理の提供、片付け
清掃・準備開店・閉店作業、清掃、在庫整理、器具の洗浄
レジ会計対応、注文入力(研修を経てからがベター)

日本人スタッフとほぼ同じ業務が可能です!
特定技能は「即戦力」としての在留資格なので、補助作業ではなく、しっかり仕事を任せられます。


■ ❌ 原則NGな仕事

NG業務理由
店舗の売上管理・経理・本部業務など管理業務・企画業務は対象外(技人国など別ビザに該当)
原材料の買い付け交渉・契約など外食の範囲を超えた商取引・契約行為
飲食店以外の兼業(清掃員・配送・工場など)在留資格「外食業」から外れる業務は不可

💬 キッチン・ホールなどの「店舗内業務」はOKでも、本社業務や仕入れ担当などはNGになることがあります。


■ 【注意】登録支援機関や紹介会社に聞くのが安心!

業務範囲が不安なときは、登録支援機関や人材紹介会社に必ず確認を。
当社でも、配属前に仕事内容のすり合わせを行い、入管法に沿った業務内容になるようアドバイスしています。


■ よくある質問

Q:食材の発注や在庫管理は任せても大丈夫?
→ ✅ 発注業務や棚卸しなどの補助はOKです。ただし、「仕入先との契約交渉」はNGです。

Q:新人アルバイトの指導は?
→ ✅ OKです!現場の先輩としての指導は問題ありません。ただし「店舗責任者」としての立場は原則NGです(2号取得で可能に)。


■ まとめ:「現場の仕事」はほぼOK!でも“経営寄り”は注意!

  • ✅ 調理・接客・清掃など、日常の店舗業務は原則すべてOK
  • ❌ 本社業務や店舗責任者、管理・企画は原則NG
  • 業務を任せる際には、職務内容が「外食業」に当てはまるかを意識しましょう!