③-05 採用後に辞めさせないために企業ができることとは?
「せっかく採用したのに、数ヶ月で辞めてしまった…」
「人材が定着しないのは、うちのやり方の問題…?」
特定技能人材は「5年間」働ける在留資格ですが、職場環境が合わなければ、途中での転職や帰国も起こり得ます。
採用して終わりではなく、「定着=本当の意味での戦力化」。
ここでは、外国人スタッフを辞めさせないために企業ができることを具体的に紹介します。
■ ✅ 離職の主な原因とは?
原因 | 具体例 |
---|---|
コミュニケーション不足 | 指示が伝わらない・相談しづらい雰囲気 |
労働条件の誤解 | 残業・寮費・休日など、説明と違っていたと感じる |
人間関係のストレス | 上司・同僚との摩擦や孤立感 |
将来への不安 | 2号への道が見えない、成長実感がない |
■ ✅ 定着率を高めるための3つの工夫
① 入社後1ヶ月〜3ヶ月の“フォロー面談”を実施
- 「何か困っていることはないか」
- 「業務でわからないこと」
- 「生活の不安・悩み」
→ 早い段階で声をかけることで、不満を“未然に”キャッチできます。
② 職場での“仲間づくり”を支援する
- 同じ国籍のスタッフがいれば、シフトを被せて安心感を
- 日本人スタッフに簡単なあいさつレッスンや文化紹介をするのも効果的
→「歓迎されている」と感じることで定着率がアップします!
③ 「成長の道筋」を見せる
- スキルチェックシートや、昇給・役割変化の仕組み
- 「●ヶ月後にはホールも担当」など、目標と期待を共有する
💡ベトナム人材は“まじめで向上心がある”人が多く、見えない未来には不安を感じがちです。
■ 💬 実際の取り組み例(飲食店)
✔ 入社から1週間ごとの業務到達目標を明示
✔ 店長がLINEで週1で「一言フォロー」
✔ 月に1回は、先輩スタッフと一緒に外食&感謝の言葉を伝える
→「職場を“居場所”にできるか」が、離職防止のカギです。
■ まとめ:「採用して終わり」ではなく、「育てて一緒に働く」
- 外国人材の定着には、“受け入れ側の仕組み”が必要不可欠
- 小さな声かけ・仕組み化・安心感が定着につながる
- 辞めない=お互いの信頼関係が築けている証拠です