①-11 特定技能制度の更新手続き

特定技能ビザを取得した外国人労働者は、在留期間の更新が必要です。
特に特定技能1号のビザは最長5年ですが、その後も日本での滞在を続けるためには、更新手続きを行う必要があります。
今回は、特定技能ビザの更新手続きの流れと注意点について解説します。


■ ✅ 特定技能1号の更新手続き

特定技能1号のビザを保持している外国人労働者は、更新手続きを定期的に行う必要があります。
更新には、いくつかの重要な書類が必要で、申請をしないとビザが失効する可能性があります。

更新のタイミング
  • 更新申請は、ビザの有効期限が切れる3ヶ月前から行うことが推奨されています。
    これは、手続きに時間がかかることを考慮してのことです。
必要書類
  • 更新申請書(入国管理局に提出)
  • 雇用契約書のコピー
  • 給与明細書(過去3ヶ月分)
  • 住居に関する証明書(住居の提供がある場合)
  • 労働環境証明書(労働条件が適切であることを証明する書類)
更新手続きの流れ
  1. 必要書類を準備する。
  2. 入国管理局に申請書を提出。
  3. 入国管理局が審査を行い、問題がなければビザの更新が承認されます。

■ ✅ 特定技能2号への移行

特定技能1号で働いている外国人労働者が、5年間の実務経験を経て特定技能2号に移行する場合、以下の手続きが必要です。

特定技能2号への移行の条件
  • 5年間の実務経験:特定技能1号のビザで働いている間に、特定の業務経験を積むことが求められます。
  • 試験の合格:特定技能2号に移行するためには、実技試験や筆記試験に合格する必要があります。
移行手続きの流れ
  • 試験に合格後、特定技能2号への移行申請を行います。
  • 移行が認められると、特定技能2号のビザが発行され、より専門的な業務に従事することができます。

■ ✅ 更新申請の注意点

特定技能ビザの更新手続きでは、以下の点に注意が必要です。

労働条件の変更
  • 労働条件(給与、職務内容など)が変更された場合、変更後の条件を更新申請書に反映させる必要があります。
    特に、給与額が日本人と同等であることを確認しましょう。
適切な雇用契約の確認
  • 更新手続きには、適切な雇用契約書が必要です。
    契約内容が正確かつ最新のものであるか確認することが重要です。
更新の時期を遅れないように
  • 更新手続きが遅れると、ビザが切れてしまうリスクがあります。
    必ず期限を守って、余裕をもって手続きを行いましょう。

■ ✅ まとめ:特定技能ビザの更新手続きのポイント

  • 特定技能ビザの更新は、3ヶ月前から準備を始めることが推奨されています。
  • 更新手続きには必要書類を整えることが重要で、特に労働条件の確認が大切です。
  • 特定技能2号への移行に関しては、実務経験を積み、試験に合格することで、より高度な業務に従事できるようになります。
  • 更新手続きをしっかりと行い、外国人労働者が安心して働けるようサポートを行いましょう!