③-06 社員との共存をどう図る?日本人スタッフとの関係構築術
「外国人スタッフと日本人スタッフがなんとなくギクシャクしている…」
「お互いに話さないので、チームとしてまとまりにくい…」
特定技能人材を受け入れるとき、現場で必ず出てくるのが**“共存”の課題です。
言葉・文化・価値観の違いを乗り越えて、日本人スタッフとうまく協力し合える職場づくり**を考えてみましょう。
■ ✅ 共存のポイントは「役割分担」と「尊重」
取り組み | 内容 |
---|---|
明確な役割分担 | 「誰が何をするか」が不明確だと、摩擦が起きやすい。外国人にもリーダー的な役割を一部与えると◎ |
相互理解の場づくり | 雑談や食事会など“話すきっかけ”が必要。シフト前後に1分の雑談でもOK |
「教える立場」に巻き込む | 日本人スタッフに外国人スタッフの教育係を任せると、自然と関係が近づく |
■ 🗣 現場でよくあるすれ違いとその対処法
シーン | ありがちなこと | 対処のヒント |
---|---|---|
日本人:「何でこんなこともわからないの?」 | 言語・文化の違いを知らない | ベトナム人の働き方・考え方を軽く共有しておく |
外国人:「注意されたけど、何が悪いかわからない」 | 表現が曖昧/遠回しな伝え方 | 写真やジェスチャー、具体的な例で伝える |
日本人:「自分たちの方が大変だと思ってる」 | 無意識の上下意識 | “お互いさま”を伝える文化を作る |
■ ✅ 社員と外国人スタッフの信頼関係を深める工夫
- ペア制度を導入する(先輩1人に外国人1人)
- 「助かったこと」を1日1回言うルールを試してみる
- シフト表にコメント欄を設け、感謝の言葉を書き合う
💡「話すのが苦手な人」も、文字や小さな習慣から心の距離を縮められます。
■ ✔ 実際の店舗の取り組み例
◎ 月1回の“みんなでまかないごはん”
◎ ベトナム語の「ありがとう」だけ覚えて伝える
◎ 新人紹介POPで国籍関係なく紹介・歓迎をする
→ こうした**「小さな心配り」が、大きな信頼につながります。**
■ まとめ:共存=“歩み寄りの積み重ね”でつくるもの
- 「どうせ通じない」は思い込み
- 話す・関わる・教え合う場を意識して作ることが大切
- 関係が深まれば、外国人スタッフが“戦力”ではなく“仲間”になります